子ども達からの報告

子ども達からの報告

子ども達からの報告をそのまま転載しています。

2018年度

進学 男子

僕は今、愛知県清須市の伯母の家で暮らし名古屋医健スポーツ専門学校に通っています。学校が名古屋にあるので本当に伯母には感謝しかないですし食事の面でも僕の夢に対しても応援してくれる事に幸せを感じています。今は学校終わったらバイトの日々に暮れています。もっと、高校の時にもっとバイトしてお金を貯めれば良かったなととても後悔しています。今では家にお金を入れて寮に居た頃には無かった事をしています。でも、これは社会を見た今では普通の事でとても新鮮な気持ちに初めはなりました。この前、選挙にも行き18歳になったという実感が更に湧きました。夏休みには寮を出て初めて自分のお金で好きな歌手のLIVEに行き高校時代中学時代の友人と久しぶりに再会したりと家が遠いという初めての経験で悲しいです。去年、寮にいた頃の夏祭りに友達に「今年、行く?いや今遠いか」のようないつも当たり前のような事ができなくなった事などもあったりしてこういう時にホームシックになる事がよくあります。寮に遊びに行くと職員のお兄さん、お姉さん、子どもたちが「おかえり~」って言ってくれます。こんな幸せな事はないと思いますし「次はいつくるの?」とか「また今度サッカーやろ~ね~」など嬉しいですし職員の方たちとは人生の先輩として色々なアドバイスをしてくれます。その一言だけでも本当にありがたい事ですしその一言を大事にしていきたいなと思います。今、伯母と2人で暮らしているので一緒に遊ぶのがほとんどないのでいつでも遊べる施設の環境が本当に良いなと思いましたし今のいる子どもたちにもっと僕からも色々な事を伝えていきたいです。

学校では夏休み明けて9月最初にテストがあります。10月には研修でアメリカに行きます。これからもっと自覚を持って夢の実現に向けて頑張っていきます。

保育士と子供たち

進学 女子

施設を退所してから早くも5か月が経ちました。この5か月は本当にあっという間で、それだけ毎日が充実しているのだなと今振り返りながら改めて感じています。

大学では、生涯学習や社会教育を通した地域づくりについて学んでいます。とても興味深いないようで、新しく知ることが沢山あり、学ぶことが本当に楽しいです。勉強はアルバイトと両立しながら行っていますが、ありがたいことに手厚い経済的支援をいただけているので、アルバイトは趣味に充てるお金を稼ぐ程度にとどめ、その分多くの時間を学ぶことに費やせています。

普段は大学の学生寮に住んでいます。食事の提供をして下さったり、セキュリティや設備がしっかり整っていたりと、とても住みやすいところです。掃除や洗濯は施設にいた頃から習慣的に行っていたので、今でも苦なく行えています。様々な手続きやお金の管理など今までとは違って自分でやらなければならないことも増え、以前よりも自分の行動に対する責任感を強く持つようになりました。

長い間住んでいた施設を離れ自分の力で生活していくということに、はじめは大きな不安を感じていましたが、がっこうの先生や施設の職員さんなど、いつでも頼ることのできる方々がいてくれるおかげで安心して生活できています。まだまだ自分には未熟な部分が沢山ありますが、色んな方々に支えられているということを忘れずに、自分なりのペースで少しずつ成長していけたらなと思っています。

勉強中

就職 男子

現在、生活をしている中で大変だと思う事は、日勤と夜勤の入れ変わりです。土、日の間で生活リズムを変えないといけないので、睡眠不足や食欲の低下などがあります。特に夜勤明けの土曜日は次の週が日勤なので、土曜日は夜までそのまま起きています。その間がかなり大変です。しかし、土日でしっかりとリフレッシュも行っています。買い物や友達との食事や会話など、仕事をしているからこそできる会話をしています。

食事面では寮に食堂があり、栄養のある食事を食べています。食事を食べながら、同期と仕事に対する不満や土日の予定を話したりしています。今まであまり関わったことのない、違う県の同期とも話せて知識が増えています。

仕事面では、一週間でかなり体が疲れます。最近やっと工程を自立して作業できるようになりました。それでもまだミスをしたりと半人前です。ですがミスをしても先輩方が分かりやすいアドバイスを教えてくれます。1つ1つしっかり学んで、一人前になれるよう頑張っています。先輩方との付き合いも良くしてもらってます。仕事が終わったら仕事の話は一切しないと気遣いしてくださったりと、会話が楽しいです。仕事はつらいですが、仕事の行いやすい環境にいることはすごく実感しています。

食事中

就職 女子

三月の終わりに児童養護施設を出て、全く違う環境での生活が始まりました。今迄は施設の職員の方々、その施設に入所している他の児童の子がたくさんいる中での生活だったので、何かわからないこと、不安なこと、今日の出来事などを話す、聞くことが出来たのに、今では一人での生活なので私の中でのあたりまえだった日常がガラっと変わってともて寂しかったです。それは今でも思っています。ですが、そのことを考える暇も無くなるほどに忙しい、めまぐるしい日々が四月から始まりました。

入社してもう四ヵ月。この四ヵ月はとても濃い内容でした。学生だった頃とは全く違う「社会人、正社員という立場で責任ある行動を取らなければならない。」志向もガラっと変えて今は仕事をしています。学生だった時と社会人になった時の違いがこんなにもあるとは思わず、驚きがとても大きかったです。でもそのギャップを何とか受け入れて今ではやっと仕事にも生活にも慣れてきました。私は特別養護老人ホームで支援員として働いています。世間でよく言われている通り、介護はやはり大変です。体力的にも精神的にもきついことばかりです。何度も涙を流しました。児童養護施設の職員の方にもたくさん話を聞いてもらったりもしました。ですがその分、出来たら嬉しいことや、達成感が味わえます。人の命の大切さもこの仕事では学べます。そのことについては職場での先輩方が優しく教えてくれました。なので私も職場の先輩方のように、立派な支援員、そして社会人になりたいと思いました。

不安もまだまだありますが、精一杯仕事も生活も頑張りたいと思います。

介護