卒園生からのメッセージ「坂本博之さん」

みんなのひろば

卒園生からのメッセージ「坂本博之さん」

『光と影』

人は、「光と影」の両面を持って生きている。言い換えればそれは、表裏一体なんだ。誰しも、「影」の部分は見ないようにしたいと思うだろう。しかし、僕は考える。「影」の部分を知っているからこそ、より強い自分でいられるのではないだろうか。自分の中にある「影」の部分を、どうか強みにしてほし い。忘れてしまうのではなく、受け入れることによって、自分がされて嫌だったことを、人には絶対したくないという強い気持ちが生まれるのではないか。そして、「光」の部分を表に出して行けたら……

僕も時には「影」の部分が顔を覗かせる瞬間がある。そんな時に必ず念じること。

「運命は自分の中にある」

運命とは、自分の歩む人生の道のりの先にあるのではない。
自分の歩んできた道のりの後に……共に続いてゆくものだと、僕は思う。

坂本 博之さん プロフィール

1970年、福岡県生まれ。
日本ライト級チャンピオン、東洋太平洋チャンピオンを獲得した元プロボクサー、2007年現役引退。

幼少時に知人宅で虐待を受け、その後福岡市の児童養護施設で過ごした経験から、児童養護施設で生活する子ども達を支援する「こころの青空基金」を立ち上げました。全国の施設を訪問し、ボクシングセッションを通して子ども達と直接ふれあい、こころのケアを行っていいます。
また、運営するボクシングジムでは、児童養護施設出身でプロボクサーを目指す子どもを引き取り育てています。既に1名がプロデビューし、活躍しています。